韓国で漢字廃止の違憲審査 民間団体が政府を告訴 [南朝鮮]
韓国の憲法裁判所で
民間団体と学生の保護者ら333人が
「漢字を廃止し
学生が漢字を習う権利を奪った」
として
韓国政府を訴えた
裁判の法廷弁論が開かれました
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これは韓国政府が2005年に「国語基本法」を制定し
漢字を全面的に廃止して以来 国が提訴された初めての事例となります
この訴訟で 原告側は
「漢字を習うことは高尚な人格の育成に資するが
『国語基本法』によりハングルのみを教え漢字を排斥すれば
人格を形成する権利や保護者が子供を教育する権利を侵害された」
「ハングルと漢字は補完関係にあり
漢字由来の言葉をハングルで表記すると文章の理解力が低下する」
として漢字とハングルの併用を主張しています
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そもそも支那王朝の属国であった朝鮮半島では
漢字が文字として使用されていましたが
支那語と朝鮮語の間には どうしても齟齬が生じてしまうことから
後にハングルと呼ばれる表音文字
「訓民正音(諺文)」が考案されました
長らく漢字とハングルは併用されてきましたが
先の大戦後
日本統治時代に漢字を使用していたことや
支那による古代からの冊封体制への軛を絶つといった意味から
1948年に「ハングル専用に関する法律」を施行してしまいます
しかし 朝鮮語の単語の約6割は漢字熟語に由来するため
ハングルで書かれた漢字語を文脈で理解するのは非能率的であり
特に抽象的な学術用語を正確に理解することには無理がありました
ハングル専用派と漢字復活派の着地点の見えない論争は延々と続き
2005年に制定された国語基本法では
公文書における漢字のかっこ内使用は
大統領令が定める場合に限定されることとなりました
その一方で 2009年には
国務総理経験者20名が連名で
「小学教育過程における漢字教育実施の建議書」を
大統領府に提出した他
国会議員の大部分も
小学校段階での漢字教育導入に前向きな姿勢を示すなど
漢字教育の必要性を訴える声には根強いものがあります
特に近年では
国際競争力の面から漢字教育を肯定的にとらえる意見があります
つまり 漢字が読み書きできれば
宗主国支那はもちろん 日本 台湾などで
筆談による意思疎通が可能となり
逆に
東アジアの共通文字である漢字を捨てることは
国際競争力を弱めてしまうという
甚だ実利主義的な判断です
企業も 就職試験に漢字を課したり
漢字能力検定試験合格者を優遇する動きを見せ
大韓商工会議所主催の漢字検定の受験者は
2007年の4457人から2009年には5万6391人と
急激な伸びを示しています
2014年10月 漢字教育の重要性を訴えてきた朴槿恵政権は
2018年より小学3年生以上の教科書で漢字を併用して
漢文ではなく母国語として
漢字教育を復活させることを決定しています
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韓国の商店街を歩いていると
氾濫するハングルに頭が痛くなることがありましたが
遠い将来になると思いますが 漢字の復活と普及で
日本人にも
多少 馴染みが湧くようにでもなるのでしょうか
しかし 「漢字の廃止」までネタにして
政府を相手取った訴訟にまで持ち込むとは 大した国民性です
韓国人は
「ハングルは世界で最も優れた文字」と主張していますが
こんな同音異義語があるようです
放火と防火 戦死と戦士 連覇と連敗
は チョットまずそうな気がしますが…
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