新幹線「のぞみ」に刃物男 手荷物検査なしで テロへの備えは万全か? [内政]
昨日(5月16日)午後6時ごろ
東海道新幹線を走行中ののぞみ38号の車内で
包丁を手にした男が暴れ
女性の車掌が手に軽いけがを負いました
伊勢志摩サミットは間もなく開催です
テロへの備えは大丈夫なのでしょうか?
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犯人の男は周囲にいた乗客に取り押さえられ
臨時停車した掛川駅で静岡県警に引き渡されましたした
この男(49)は住所 職業ともに不詳で
刃物を2本所持していたということです
新幹線での事故と言えば
昨年(2015年)の6月に起きた
全新幹線でも初の列車火災事件が記憶に新しいところです
この事件は 東海道新幹線の車内で71歳の男が
自ら持ち込んだガソリンをかぶってライターで火を点け
焼身自殺を図ったものです
男は焼死 巻き添えになって52歳の女性が亡くなったほか
乗客乗員28名が煙を吸い込むなどして重軽傷を負いました
事件そのものは 犯人の動機不明のまま
容疑者死亡による不起訴処分で集結しましたが
ISIL等の過激派集団によるテロ行為への警戒が高まる中
東海道新幹線だけでも
1日40万人近くが利用する高速鉄道が
一旦 テロ攻撃に曝された場合の脆弱性を露呈したようなもので
多くの人々が恐怖とともに惨事を予感したはずです
事件後 新幹線を運営している鉄道事業者は
防犯カメラの増設と常時撮影の実施や
ガソリンや灯油など 可燃性液体の車内持ち込みを一切禁止するなど
安全確保に向けた対策を講じていますが
乗客の手荷物検査に関しては
飛行機需要に対する「手軽さ」という
最大のセールスポイントを損なうことを懸念してか
いまだに実施されていません
日本国外においても
先進国では鉄道の手荷物検査は殆ど行われていませんが
2008年にムンバイで
外国人ホテルや鉄道駅など複数箇所が爆破される
同時多発テロが発生したインドや
そもそも
乗客たちの安全性に対する認識が
欠如しているかのような中国では実施しており
通勤時に長蛇の列ができる問題も発生しているようです
また イギリスとフランスを結ぶ国際列車である
ユーロスターでも例外的に検査を実施しています
新幹線は運行時間の正確性や加密度が他国とは全く違う とか
新幹線だけでなく在来線でも条件は同じ 全車両で実施するのか
といった 論点をボヤかすような意見もありますが
伊勢志摩サミットや
2020年の東京五輪の開催が迫る中
国民の生命と 国の威信を護るために
何が必要なのかを考えて
悔いのない対策を図りたいものです
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